公営墓地のお墓には使用期限があるの?

墓地の中には使用期限がある物がありますが、通常公営墓地には使用期限については一概には言えません。
厳密に言えば使用期限に関する定めがありません。
使用期限に関することは契約内容に順ずる事になります。
使用権に関して、使用権料を支払っている限り、墓地使用の権利は継続していき、支払わなかった場合、三年でその権利が失効してしまいます。

ただ、公営墓地には公平性が求められるという一面もあり、地方自治体が管理している物の中では短いもので10年の期限が設けられているものがあります。
なぜお墓用地である墓地に使用期限が設けられるのでしょうか。

その理由の一つが人口の増加です。
現在では人口は減少傾向にありますが、人口が爆発的に増加した世代が今後お墓を必要としてくる為、需要が大きくなります。
しかし、核家族化が進むにつれてお墓の数も増えており、現在問題にもなっているように、墓地の不足となっています。

また、土地不足には日本人の宗教観の変化があり、墓地を生活環境内にふさわしくないと考える人が増えた為、お墓用の土地の確保が難しくなっているのも理由として挙げられます。
取得した土地を墓地転用しようとした土地所有者と近隣住民との間にトラブルが起こることも多くなっています。

これらの理由の為、墓地に使用期限が無いままでは土地不足がますます深刻化してしまいます。
特に公営では公平性の観点から、ある程度の使用権の循環が求められており、その為、一定期限を設けているのです。
これにより、常に墓地の秋を確保する事ができ、墓地の供給に滞りがないようになっているのです。

しかし、使用料を払い続けている限り使用権が認められる永代使用が可能な墓地も多くあり、家のお墓として考えている場合には永代使用権のある墓地を選ぶ必要があります。
このように、公営墓地は一概に使用期限があるとは言えず、永代使用権がある墓地と、一定の使用期限が設けられている墓地が混在しているのです。

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