歴史上の人物のお墓は誰が管理をしているの?

近年、戦国武将が大人気であり、女性を中心とした多くのファンが戦国武将のお墓を訪れています。
ここで疑問なのですが、こういった歴史上の人物のお墓を管理しているのは誰なのでしょうか。
実際にお墓のお世話をしているのはお寺や神社の場合が多いのですが、お墓に対する費用を出しているのを「管理している」として考えてみたいと思います。

歴史上の人物の中には神格化された人もいます。
勉学の神様として信仰されている藤原道真公などが有名ですね。
また、戦国時代に農民から天下人になった豊臣秀吉は仏式のお墓が存在しているのと同時に、神格化もされており、豊国神社では神様として祀られています。

祀られている場合はお墓というより、神社が神様の家となりますので、この場合はお墓とはいえないのかもしれません。
戦国武将の多くはお寺にお墓が建てられていることが多く、その管理はお墓があるお寺が受け持っている場合が多いようです。

ただ、家系が続いており、現在も子孫がおられる場合は、子孫の方々が管理をしている場合もあります。
国や地方自治体が管理している場合もありますが、その場合の多くはお寺や神社に管理を委託している場合が殆どのようです。
戦国武将ブームの火付け役ともいえる伊達政宗公は管理団体によって管理されています。

このように、歴史上の人物のお墓は、様々な人や団体によって管理されているのがわかります。
稀ですが、特に管理者が定まっていないお墓もあし、その多くが地域の人達が自主的に管理しているのが殆どです。

また、お墓をあえて立てられていない人物もいます。
日本における中世では、死後数年で蘇る事を目的とした宗教が流行した地域があり、有名な上杉謙信公もその1人であり、そのご遺体はお墓に埋葬されることなく、現在も棺に納められて管理されているとされています。
このようにお墓が立てられていない場合も縁のある土地でお墓が立てられている場合もあり、こういったお墓についてもお寺や神社、管理団体などが管理しています。
ただ、神社は基本的にお墓を持ちませんので、少数例といえます。

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